ほくろ

ほくろを取ってほしいと言って来院される患者さんがたくさんおられます。
ほくろのもとになる細胞は生まれた時からすでに存在していますが、成長とともに色素を作り出し、やがてほくろとして認識されるようになります。

また、ほくろとよく似ている悪性黒色腫という悪性腫瘍があります。この場合、周囲への色素の染み出しや赤み、色の不整、じくじくとしているなどの症状があります。

盛り上がっているタイプ

 炭酸ガスレーザーで少しずつ色がなくなるまで削っていきます。
 最初はへこんだ傷あととなりびっくりしますが、かさぶたを大事にしておけば10日から14日ほどで自然に治ります。
 この間化粧をしたり洗顔してもOKです。傷が治ってからは3ヶ月ほど赤みがありますが、これも自然に目立たなくなっていきます。

施術の流れ

  1. 洗顔しメイクを落とします
  2. 治療部位に麻酔をして、治療時の痛みを和らげます。
  3. レーザーで削ります。
  4. 治療個所大きさにより、テープで保護することがあります。
    自然にはがれるのを待ってください。

盛り上がりが少ないタイプ

ルビーレーザーで治すことができます。
この場合、1回では完全にほくろは消えませんが、3週間に1回ずつ、計3~6回レーザーを照射しますと、次第に色が薄くなっていきます。この方法は5~6階建てのビルを、1階ずつ壊していくようなものです。
多少時間はかかってもよいから、できるだけ傷あとを残さずにきれいに治したいという方におすすめの方法です。

施術の流れ

  1. 洗顔しメイクを落とします。
  2. レーザーを照射します。
  3. 保護テープを貼ります。お化粧で隠されたい方は、医療用コンシーラーを
    おすすめしています。

また、足の裏や手のひらは本来色がない部位ですので、ここにできたほくろは取っておいたほうがよいでしょう。
 必要な場合は病理組織検査をします。 費用は、9,000円です。

あざ

一般にあざとは生まれつきある皮膚の形成異常をいいます。
顔に限らず、体のどの部位にあってもあざは気になるものです。また、放置しておけば自然に治ると誤解されているものもあります。
ひとくちにあざといっても、実際には非常に多彩です。
当クリニックでは、それぞれのあざの種類に応じてひとつ、あるいは複数のレーザーを組み合わせて治療を行っております。

黒アザ

正式には色素性母斑といい、メラニン色素を作る異常な細胞が皮膚の中にある状態です。ほくろもそのひとつです。小さなものであれば炭酸ガスレーザーで取ってしまいますが、範囲の広いものは2種類のルビーレーザーを用いて治療します。

茶アザ

正式には扁平母斑といわれるもので、原因は不明です。本来の色を作る細胞が他の部位よりも一生懸命に働くために茶色く色がついている状態です。
治療によく反応するタイプと、再発しやすいタイプがありますが、正確なところは治療をしてみないと分からないというのが現状です。

太田母斑

眼のまわりにある茶色と青色と灰色を混ぜたような色をしたあざです。
生まれたときにはなくても、思春期以降に出てくることもあります。
かつてはドライアイスなどで治療されていましたが、現在はルビーレーザーで傷あとを残さずに完全に治すことができるようになりました。
3ヶ月ごとに1回、計5~6回の治療が必要です。

異所性蒙古斑

蒙古斑は幼児期にお尻にあるのが普通ですが、手足や背などにある場合は異所性蒙古斑と呼ばれ、大人になっても自然に消えることはありません。

脱脂母斑 

顔や頭に多く見られるやや黄味がかったあざです。将来悪性化することもあるので、早めに治療するのが良いでしょう。

いぼ状母斑

表皮の形成異常です。脂腺母斑とよく似ていますが、悪性化することはほとんどありません。

血管腫(赤あざ)

血管腫とは異常な血管が集まってできたもので、ヤグレーザーで治療します。

くも状血管腫

顔や手足の皮膚表面にくもの巣のような細い血管があるタイプです。
一回のヤグレーザー治療で治すことができます。

老人性血管腫

年齢とともに直径数ミリの赤いできものが増えてきます。一回のヤグレーザー治療で治すことができます。