カメイクリニックの再生医療

カメイクリニックで行っている再生医療は、あなたから採血した血液中の血小板を注射することによって組織の修復を促す多血小板血漿を用いた再生医療です。
2015年の再生医療法案に沿ってカメイクリニックでは再生医療等委員会の審査を受け、厚労省に届け出を行いました。
これまで症例数は1000人を超えました。

PRPF(多血小板血漿)療法の治療症例 はこちらから

治療の手順

あなたの血液を上肢などから採取し、その血液に含まれる血小板を、遠心分離機を用いて濃縮分離します。つぎに必要に応じて、細胞を増やす作用のある薬(線維芽細胞増殖因子、製品名:フィブラスト、科研製薬)を濃縮した血小板に添加し、それを皮下に注射することによって、組織の修復、増生を促すものです。添加する薬は遺伝子組み換え技術によって我が国の科研製薬で製造されたもので、褥瘡や皮膚潰瘍の治療薬として承認されたものです。しかし、外用薬のスプレー製剤として認可されたもので、注射薬としてはまだ承認されていませんが、基礎実験やこれまでに試された治療では安全性に問題がないことがわかっています。ただ、投与部位に悪性腫瘍のある患者や、この薬に対し過敏症の既往歴のある患者は禁忌となっています。

治療の利点

利点は、自分の細胞を増やすことによって効果を得ることができる点で、異物を注入する治療とは異なります。また、一時的に腫れや内出血は起こります。さらに副作用として、注射によって感染症や過剰な組織の増生が起こることがあります。
また、ヒアルロン酸注射と違って治療後の満足度がとても高いところが良い点です。

同じような効果をもたらす治療法

ヒアルロン酸注入療法、自己脂肪注入療法などがあります。ヒアルロン酸注入療法は、すでに製品化されたヒアルロン酸製剤を局所に注射するものです。簡便で、腫れ、内出血は少ないのですが、十分な効果を得るためには数回の治療が必要です。また、徐々に体内に吸収されていきます。ヒアルロン酸による過敏症の報告もあります。また、脂肪注入療法は患者さんの体から脂肪を吸引採取し、それを必要な部位に注入するものです。脂肪を採取するためにその部位も麻酔が必要です。注入された脂肪細胞は30−50%程度しか生着しないため、多めの量を注射することが必要になります。このため、腫れや内出血の程度が高くなります。また、注入した脂肪が壊死することもあります。

再生医療の金額

治療範囲によって異なります。40cc採血し、多血小板血漿を作成して注射する場合は26万円です。(これが基本料金です)
以後、採血量が20cc増えるごとに10万円が加算されます。

適応

  • 上下眼瞼
  • ゴルゴライン
  • マリオネットライン
  • ほうれい線
  • 側部のくぼみ
  • 前額

概要