二重まぶた

二重まぶた手術に対する院長の考え

一重まぶたはどちらかというと細い目でクールな印象、悪く言えば冷たい印象を与えがちですが、これを二重まぶたにすると、とても目が大きくなります。
これまで2000例以上の方に二重まぶたを作ってきましたが、別人のようにきれいになった方を見るのは本当にうれしいものです。男性の患者様もおられます。

まぶたの眼球に近い側にはアーモンド状の形をした軟骨があります。二重まぶたを作るということは、この軟骨と皮膚とを二重の予定線上において何かで癒着させてやるということです。この何かというのは埋没法であれば細い糸で、切開法であれば瘢痕で、ということになります。
埋没法は術後の腫れが少なく、出血もせず、目立ちにくいのですが、腫れぼったい目の人(若い人など)の場合、だんだん二重の線が浅くなってきたり、ある朝、起きたら二重がなくなっていたということもあります。また糸が露出したり、コロツキ感が出る場合もあります。ですからわたしは切開をした方が安心だと思います。
中切開法では腫れも埋没法とあまり変わりません。二重のラインもとても自然です。
しかし、30年の経験で言うと、一番ベストで安定している方法はやはり全切開法でしょう。1週間は腫れが目立ちますが、長い目で見ると外側まで二重のラインが入り、取れることもほとんどありません。

中高年の方の二重まぶたはいろいろと問題点があります。一番の問題は皮膚の弾力性が少なくなっているため、部分的な固定ではきれいなアーチをした重瞼線ができにくいということがあります。また見た目の変化が目立つのを嫌われる方が多いため、患者さんの要望をよく聞いて、利点欠点をお話しして、仕事との兼ね合いもよく相談して施術することにしています。

とりあげればいろいろ問題点もありますが、皆さんに喜んでもらえるこの手術が私はとても好きです。

治療の実際

まずカウンセリング時に二重の幅や形などを患者さんとよく相談して決めます。
この時、不安な点や分からない点があれば充分にご相談ください。

〈 二重の種類 )

手術には大きく分けて埋没法と切開法という二つの方法があります

埋没法

二重まぶたに相当するライン上で、皮膚とその下の挙筋腱膜をナイロンの糸で固定する方法で、クイック法と呼ばれるものもこれに属します。
手術後の腫れが少なく、抜糸の必要ありません。
後からラインを変更することもできますが、年月とともにラインが浅くなる可能性もあります。
適応は二重になったり一重に戻ったりという場合にはとてもいいですが、若い人で瞼の厚い人は早めに取れる傾向があります。クリニックによっては、瞼板上で固定するので糸が結膜側に露出して角膜を傷つけたり、角膜への血行を阻害する場合もありますので、そこのところを確かめた方がいいと思います。カメイクリニックでは瞼版上方で止めています。

中切開法

想定ライン上で12mmほど皮膚を切開し、皮膚と瞼板組織を自然に溶ける糸で固定する方法です。
埋没法に比べてやや術後の腫れが強い傾向にありますが、ラインは安定しています。皮膚を切開したところは4日目に抜糸します。
入浴や洗顔は翌日からOKですが、2週間はまぶたを強くこすらないようにしてください。
全部切らない分、重瞼ラインがとても自然になります。

術前から術後の様子